凪いでいる海で泣いていた目が溶けてレンズに透ける夕陽をかざすと逆さ睫毛を飾る涙が光るから眩しくて痛い五時のメロディの中であまいサイダーを浴びる渡り鳥さみしさをただ尊んでいたい、運んで。
雪の白さが爪先に触れて痺れていくような寒さはわたしの鎧だったりして頑なであれと言い聞かせては二度と壊れてしまわないようにと願うのに君は喉につららを突き刺すふりをした爪先はもう痛くなくてかなしい
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