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雑な文章、メモ、記録。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

夜中に割ってしまったマグカップが寝ている間に金継ぎしてあった。だれかの飲みかけの珈琲にはマーブル模様が浮かんで甘ったるそうに見えたので、ぼくはテーブルの上にあったゼムクリップを三つほど珈琲に入れた。スプーンでかき混ぜるとようやく均一な色に…

三月の良

今月良かったものなど。 ・反時代ゲーム - 佐藤優介 反時代ゲーム佐藤優介J-Pop¥255provided courtesy of iTunes ゆるいボーカルにエレクトロニカ味の強いロック。カクバリズムから出ているアルバム。 そういえば、音楽って感想とかそんなにない。 ・After -…

うつわ

遠くではじける花火に見惚れていたら、わたしという空っぽな器には意味が与えられていた。ここのところ、ずっと喉が渇くんだ。高校の自動販売機でメロンソーダを買って、飲み干したら歩くたびにしゅわしゅわと音がした。空になったペットボトルは案外頑丈で…

犬のように飴玉を待って、口を開けば閉じた鋏が舌に当たる。ひんやりとした金属の味がゆっくりと喉の奥まで近づいて、嗚咽する瞬間に出て行った。目を開けられずにいると、呼吸の前でかしゃんと鋏を閉じる音がして、ぼくを予期させる。痛みには誤差があって…

あたまの片隅に

・〜しないよりも〜するという思考 ・まあいいか!になる ・汚くてもいいので文字をノートに書く ・ブログでも文章を書く ・推敲しすぎない ・自己開示 ・思ったことをちゃんと言う ・自分の意見を持つ ・クロスワード本を解き進める ・季節の景色を見る ・…

夜明け

慣れてしまうともうどこにも行けないような気がして、少しだけこわくなる。だけどそれは安心することと同じなのかもしれない。知らない匂いに埋もれているうちにそこに居るわたしはわたしではなくなっていく。強固な執着でさえ変容するものなのだと気付かさ…

傍観

雪の白さが爪先に触れて痺れていくような寒さはわたしの鎧だったりして頑なであれと言い聞かせては二度と壊れてしまわないようにと願うのに君は喉につららを突き刺すふりをした爪先はもう痛くなくてかなしい